Aiとは

Aiとは

AiとはAutopsy imaging の頭文字で、日本語訳は『死亡時画像診断』です。御遺体にCTやMRIなどの画像診断機器を用いた新しい死因究明システムです。

死因究明の手段という意味で、Aiは解剖と非常に類似しています。
しかしながら、解剖は非常に時間と費用がかかってしまうこと、またご遺体を傷つけてしまうこともあり、現在の日本では解剖率はわずか2%台にとどまっています。これは欧米の国々と比較しても非常に低い数値です。
解剖されないご遺体は体表検査のみで死因を判定されてしまいますが、これでは死因判定の精度には限界があります。このことから、日本は「死因不明社会」と表現されることもあります。

この状況を少しでも改善するための新しい考え方として登場したのがAi(死亡時画像診断)です。解剖と異なり、ご遺体を傷つけない非破壊の検査であり、撮影時間も非常に短いことが特徴です。解剖に比べて、死因の究明率としては劣りますが、体表検査に比べてはるかに多くの情報が得られますので、精度の高い死因究明が期待されている方法です。

もっと知りたい

WEBサイト

オートプシー・イメージング学会
オートプシー・イメージング学会の公式サイトです。
1000字提言など、Aiに関する学術的な情報が集まっています
一般財団法人 Ai情報センター
Aiに関する情報発信や死因究明サービスを提供しています

書籍

死因不明社会(海堂尊)
著者: 海堂尊
死因不明社会2 なぜAiが必要なのか
著者: 海堂尊, 塩谷清司, 山本正二, 飯野守男, 高野英行, 長谷川剛